国際的な食料事情が大きく変化し、世界の食料需給が中長期的にひっ迫する可能性があるなかで、食料の約6割を輸入に頼る我が国にとって、食料の安定供給のためのシステムを早急に確立することは、重要な課題です。
そのような中、食料自給率目標の達成に向け、米の消費拡大をはじめ、食育や地産地消に積極的に取り組むことにより、消費者や食品産業が国産農産物を積極的に利用していくなど、生産・消費両面にわたる取組みがなされています。
しかしながら、一方では、食品による薬物中毒事件の発生や、食品事業者による不適正な表示・製造等、食に対する消費者の信頼を揺るがす事件が相次いで発生しました。
消費者の信頼を取り戻すためには、コンプライアンスの徹底を図るとともに、生産・品質管理を一層強化することにより、食の安全を確保して、安心できる生活環境を実現することが重要です。
また、2008 年には穀物・大豆の国際価格は、中国等の開発途上国の食料需要の増大、バイオ燃料需要の増大等が生じているなか、天候による生産の減少等により高騰するという状況も発生しました。
このような状況下、「地域資源を生かした『食と農』新事業開発による農業活性化」を考えるために、マクロ的な視点から我が国の農業の現状と課題について考察していきたいと思います。
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