あるとして、
① 農業を地域経済を担うとともに、若者にとって魅力ある産業として育成し、経営の安定と競争力の強化を図ることが重要である。また、農村地域の活性化や集落機能の維持を図る観点から、担い手をはじめ、小規模農家や高齢農家を含む多様な農業経営を発展させることが重要である。
② 国内農水産業は、生産段階で12 兆円である農水産物の価値が飲食費の最終消費額では80兆円の規模まで膨らんでいるため、販売や加工、流通といった分野に進出し、経営の多角化や高付加価値化に取り組むことによって所得の向上を図れる可能性がある。その際、ITの活用や食品製造業や観光業の異業種との農商工等連携を図ることが重要である。
③ また、経営の安定という観点からは、例えば稲作単一経営の場合、野菜等他作物の作付割合をふやすことや、中山間地域では、林業や畜産業を組み合わせた経営の複合化に取り組むことも重要である。さらに地球温暖化抑制の観点からも、有機農業をはじめとする環境保全型農業に取り組むことが重要である。
の3 点をあげています。
こういった経営の多角化や高付加価値化の取組は、小規模農家も行うことが可能であり、実際に、農業経営の多角化を図っている販売農家は増加しています。
また、白書では、
①2000 年から2005 年にかけての販売農家における農業経営の多角化の増加傾向をみると、経営耕地面積5ha 未満の販売農家総数は総じて減少しているが、農産物の加工や直接販売、観光農園の経営等の多角化に取り組む販売農家数は増加している
②販売農家数が減少するなかで、直売所等で農産物の販売を行う農家は、この5 年間(2000
~05 年)で4 倍に増加しており、特に経営耕地面積が1ha 未満の農家数は5 倍に増加するなど、
小規模農家の取り組む割合が増加している傾向にある。
としています。
我が国の農業では、経営規模の拡大が大規模層を中心に進むとともに、経営の多角化や高付加価値化等の様々な取組が行われています。
農業総産出額が減少傾向にあるなか、製造・加工や流通、飲食店でのサービスの提供等に積極的に取り組み、農業経営の安定に向け、消費者に選ばれる農産物を生産していくことが求められているようです。
コメントする