国際的な穀物需給の推移

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2008 年は小麦、トウモロコシなど主要穀物、大豆などの国際価格が高騰した年であった。

同年2月27 日、シカゴ穀物市場では、1 ブッシェル(27.2kg)12.8 ドルと史上最高値を更新した後、2008 年11 月7日には5.2 ドルまで下落する荒い動きを見せました。

2006 年に2~3ドル台だったトウモロコシについても、2008 年6月27 日に1ブッシェル(25.4kg)7.5 ドル、大豆が7月3日1ブッシェル(27.2kg)16.6 ドルと、ともに史上最高値を記録しています。

その後、2008 年11 月7日にはトウモロコシが3.8 ドル/ブッシェル、大豆が9.1 ドル/ブッシェルまで下落しましたが、依然として高水準です。

穀物価格上昇の要因は、中国・インドなど新興国での食肉・飼料需要の増加、バイオエネルギー政策による需要増、干ばつなど地球規模での気候変動による供給不足、各国の輸出規制等の複合的な要因が関係していました。

また、原油価格高騰に伴うコスト増、ドル安、投資・投機資金の穀物市場への流入等も影響しており、穀物価格は従来にも増して世界経済の動向や外部市場、他の商品相場との連動性が高まっています。

これらの要因が絡み合い、期末在庫量は低下傾向にありました。2007 年度の世界の穀物の期末在庫率は16.5%でした。

2000 年代の30%台から急低下し、70 年代初めの水準に落ち込んでおり、国連食糧農業機関(FAO)が定める安全在庫基準17~18%を下回っていました。

 

現在、66 億人の世界の人口は、2050 年には92 億人に、このうち開発途上国の人口は79 億人まで増加すると予測されており、食料需要の一層の増大が見込まれます。

特に、世界の人口の4割を占める中国とインドは、今後、急速な経済成長が見込まれ、両国の食料需要の変化が世界の食料需給に大きな影響を及ぼすと考えられています。

貿易額を見てみましょう。

中国、インド等での経済成長を受け、堅調な成長を遂げてきた世界経済の拡大とともに世界の貿易額は増大しており、2007 年は13 兆9,400 億ドルと10 年前の2倍となっています。

中でも成長著しい中国では、1970 年代以降急拡大してきた貿易においては顕著な伸びを続けており、2005 年時点での輸出入総額は、それぞれ7620 億ドル、6600 億ドルに達しています。

この結果、貿易依存度(貿易額/GDP)は急速に高まり、2005 年では輸出入それぞれ34.2%、29.6%となっています。

しかしながら、最近の中国の動向をみると、世界的な食糧価格の高騰を受けて、2007 年末から食糧の輸出規制を相次いで打ち出しています。

2007 年12 月20 日からは、小麦や米、トウモロコシ、大豆など穀物類84 品目を対象に輸出増値税(税還付率5~13%)を取り消し、2008 年1月1日からは、小麦、トウモロコシ、米、大豆など57 品目を対象に、1年間に限定して輸出暫定関税を賦課することを決定しています。

また、2008 年7月には、国務院常務会議(内閣に相当)で承認された「国家食糧安全中長期綱要」では、食糧生産量を2010 年までに年間5億トン、2020 年までに5億4,000 万トンを上回る水準にまで引き上げる方針を決定するとともに、食糧自給率も95%以上を目標として挙げています。

中国の食糧生産は2004 年以降4年連続で拡大し、2007 年は5億150 万トンに達しました。

中国の年間食糧消費量が約5億トン程度であることから、当面は食糧不足に陥ることはないと考えられますが、増加率は2004 年が9.0%、2005 年が3.1%、2006 年2.9%、2007 年0.7%と、年々増加率の伸びが鈍化しています。

中国の人口は2030 年半ばに15 億人に達する見込みであり、中長期的な食糧確保のために動き
出しています。

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