15.実践のための管理手法 ~PDCAサイクルの重要性~
計画を実行に移し、成果をあげるためには、PDCAサイクルを上手く回すことが重要です。年度経営計画の意義や3か月先行管理など、具体的な管理手法について学んでいこう。
◆マネジメントサイクル
効率的なマネジメントを行うためには、マネジメントサイクルを効果的に回すことが重要です。
マネジメントサイクルは、「PDCA」サイクルとも言われ、「PDCA」とは、
①Plan(計画:目的達成のため何をすべきかを考える)
②Do(実行:計画に沿って効率的に行動する)
③Check(チェック:状況を正確にとらえる)
④Action(修正:様々な障害を考え計画を修正する)
の頭文字を取ったものです。
経営管理とは、「PDCA」というサイクルを回し、目的達成のために企業をあるべき組織に作り上げていくことといえます。
◆管理実務の留意点
(1)年度経営計画
中・長期経営計画を実現するために、年度経営計画を作成し、具体的な「目標管理」を展開することになります。業績の向上につながる目標を設定し、「PDCA」サイクルをきちんと回すことを心掛けてください。
(2)先行管理
「3~6ヶ月先行管理」の仕組みを構築し、定期的な確認・検討・対策を実施します。先行月の売上状況、受注状況が分からなければ、先行きへの不安材料となってしまいます。せめて3ヶ月、できれば6ヶ月先まで見通せる管理を実施してください。
(3)月次決算
自分の会社の経営状況を把握する決算は、年に一回では間に合わないものです。先月の経営成績がどうであったか、少なくとも翌月中旬までに把握し、経営のチェックを行うことが大切です。
(4)プロセス管理
業務の進捗管理を行います。スケジュールを管理するときは、ガントチャートを使うとスケジュールを一目で確認することができ、計画と実績の差も明確になります。
(5)時間管理
時間管理は、行動管理における「行動の目的」「目的にいたるプロセス」「プロセスを実行するスケジュール」の3つを明確化することで、時間を有効に使うことができます。
(6)健康管理
創業後は昼夜問わず仕事に没頭することも予測されます。「心」と「体」の健康を心掛け、ストレスをため込まないよう気をつけましょう。
(7)危機管理
事故や災害だけでなく、売掛金の回収遅延など取引上のリスク、クレーム発生や賠償金請求等の業務リスク、PL法や個人情報保護法など法令抵触リスクなどを考慮し、事前の対応策を図ることが重要です。
・・・創業とは文字通り、「業(ぎょう)」を「創る」ことであり、「業」には、①仕事、②わざ、③なすべきこと、などの意味があります。
すなわち、創業とは「独自のわざを用いて、なすべき仕事を創りだすこと」と言えるかもしれません。
現在、様々な分野で、創業を果たし、成果を上げている方たちが増えてきています。
そこには、年齢や性別などは関係ありません。
創業者は、単に収入を得る手段として事業を起こすだけでなく、自己実現のために、そして地域社会や他の企業がカバーしきれない、生活者が困っている問題を発見し、その問題解決のために「使命観」を持って取り組むことが望まれます。
また、事業を成長・発展させるためのマネジメントをしっかり行い、リーダーシップを発揮し、地域社会やステークホルダーとの良好な関係を構築し、経済性と社会性を両立させた新たな仕組みを創りだすことも大切です。
創業することは簡単ですが、その後の成長・発展を意識して、「プロ意識」をしっかり持って、よい仕事をし続けることで、「創業」から「実業」へと変化させねばなりません。
そのためには、「今」が重要です。
「今できること」に集中して、ビジネスプランを作り上げて下さい。
未来は、「現在、何を行っているか」によって決まってきます。
創業したら、「今やるべきこと」に全力で取り組み、「よい仕事を行う」ことをコミットメントし、ビジョン達成に向けて進んでいかれることを祈念申し上げます。
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