限界利益とは、売上高から売上高と比例して増減する費用である変動費を引いた粗利益のことをいいます。
ビジネスでは、この限界利益をより大きくするために、売上高の増大を志向することがありますが、売上高の増大が必ずしもそのまま限界利益の増大につながるわけではありません。
例えば、限界利益率(粗利益率)の低い商品ばかり増えると、かえって事業所の限界利益は下がってしまうケースがあるからです。
そのため、商品別の業績管理を行う際には、商品グループごとの売上高と限界利益率に注目することが大切です。
限界利益率の高い商品の売上高を拡大したり、あるいは、売上高は大きいが限界利益率の低い商品グループの限界利益率の改善を図るなど、事業所全体の限界利益を増加させるための打ち手のヒントを発見することができます。
貴事業所において、限界利益率の高い商品は何でしょうか?
まずは、商品ごとに限界利益率を計算することをお勧めします。
限界利益を導き出す計算式は、限界利益=売上高-変動費となります。
また、限界利益には固定費と利益が含まれており、売上に対する限界利益の割合を「限界利益率」といい、次の式で表すことができます。
限界利益率=限界利益(粗利益=固定費+利益)÷売上高
厳密にいえば仕訳が必要ですが、ここでは簡単に「変動費=売上原価」、「固定費=販売・管理費」としています。
できれば、品目ごとに計算することが望ましいのですが、最初は商品ラインごとに把握するようにしてもよいと思います。
いずれにしても計算に基づいて正確な数値を算出することがポイントとなります。
次に、商品・サービス別に粗利益貢献度を算出します。
計算式は、
粗利益貢献度=売上高割合×限界利益
となります。
貴事業所において、全体の売上高に占める粗利益貢献度の高い商品は何でしょうか。
今後、重点的に伸ばす商品として選択できそうでしょうか。
ところで、限界利益率を向上させるにはどうすればよいのでしょうか。
限界利益率アップの方法には、
①売上単価アップ、
②売上数量アップ、
③売上原価低減
があります。
限界利益増加は、
① 売上上単価アップ
高品質・高付加価値化、新商品の販売、安易な値引き・返品をしない、ロスの排除など
② 売上数量アップ
新商品・関連商品販売、新規得意先の獲得、顧客サービスの向上
③ 売上原価ダウン
包装の改良、新材料への切り替え、事務手続きの集約化、簡素化・能率化、在庫・物流コスト対策など
によって図られます。
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