◆創業当時のビジネスプランの見直し
経営は総合力といえます。売上をアップさせることは重要ですが、それだけではなく、利益が出る仕組みを構築しなければなりません。つまり、いかに儲けを出していくかということになります。
儲かる仕組みづくりの青写真となるもの、それがビジネスプラン(事業計画書)です。
ビジネスプランは、自らの経営指針であり、事業所の進むべき方向(ビジョン)を明らかにするための羅針盤、道標といえます。
創業当時のビジネスプランで利益が出ない場合、ビジネスプランそのものを疑ってみる必要があります。
本当に今のやり方でよいのか、他によいやり方があるのではないか、改善するとしたらどこをどう改善すればよいのか。
仕組みを構築しないまま経営を続けると、売上が上れば上がるほど資金繰りが苦しくなるケースがあります。
その場合、早急にビジネスプラン(事業計画書)のブラッシュアップを図ることをお勧めいたします。
◆資金繰り計画の見直しについて ~資金繰り表を作成する~
(1) 資金繰りはなぜ悪化するのか?
資金繰り悪化の原因は様々で、儲かっていても資金繰りに苦しむ事業所はたくさん存在します。
資金繰り悪化の原因のうち主なものを挙げると、利益の減少、売上債権の回収遅れ、在庫の増加、過大な設備投資、無計画な借入等があります。
(2)資金繰り改善の方法
資金繰りを改善していく方法は、資金繰り悪化の原因を把握してそれぞれの原因につき対策をとることで、事業所の体質を"資金が不足しない体質"に改善していくことです。
ポイントは次の2点です。
- 資金繰り悪化の原因をいかに正確に把握するか
- その原因に対していかに効果的な対策を打つか
(3)資金繰り悪化の原因を正確に把握する
資金繰り悪化の原因を正確に把握するために、キャッシュフロー計算書を作成しますが、ここでは簡単に資金繰り表で説明することにします。
資金繰り表は、
- 構成要因を検討して、如何に自社にマッチするものを作り上げるかということ、
- 資金繰り表の結果に対する原因を追求することによって、何が良くて何が不足していたのかを判断して、より良い方向へ向かわせるためには、どうするかを考えること
が大切で、計画→結果→原因把握→対策→計画といった「PDCAサイクル」を回すための判断材料となります。
そして途切れずに、繰り返しながら、永遠に継続して作り続けていくことで、精度の高い資金繰り表が出来上がっていくと思います。
(4)資金繰り表の作成
資金繰り表は計算のかたまりです。
縦横の合計、累計、差引きなど項目の性格で計算方法が違うことと、資金繰り表に転記させたりするばかりでなく、当月、その先までの長期的将来までも計算しなくてはなりません。
これは電卓だけでは大変なので、パソコンの表計算を使って、資金繰り表の作成と管理を実施します。
資金繰り表フォーム全体をパソコンに入力して、計算式も入れておきます。
新しいデータが入力されたら、すぐに答えがでるようにしておきます。
それによって、何ヶ月先までの資金状態の予測が、すぐにシュミレーションできるようになります。
このシュミレーションは、資金繰り表の大事な目的のひとつになります。
ここで大事なことは、シュミレーションの結果が良くても悪くても、原因となっている要因を、念入りに確認することです。
その要因に基づいて対策を立てなければなりません。
そして、計画としている計数については、通常で予測される場合の計数から、最悪の場合の計数まで、当然何通りのパターンを作成して検討することも大切です。
(5)資金繰り表の内容
資金繰り表をつくるために、最初はどんな表をつくるか決めなければなりません。
一番簡単な方法は、取引している金融機関で資金繰り表の用紙をもらうことです。
この場合、金融機関での用紙は審査用にも使うため、そのままだと余分な項目もあって使いづらいかもしれません。
そのほか、市販の参考書にも資金繰り表の見本はついていますし、インターネツトでも資金繰り表で検索をすれば多数の参考資料があります。
資金繰り表の内容は、縦に入出金の区分する項目、横に月次、日次などの推移となっていて、これはみな共通の様式となっています。
資金繰り表を作るにあたっては、基本的なフォームなので、あとはこれに工夫を加えて使いやすい資金繰り表に加工して使うようにします。
加工については、各社各様になりますが、使い勝手を考えて、縦の項目である入金、出金項目を主に加工対象としたほうが良いかと思います。
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