3・11からもうすぐ半年を迎える。
改めて、この震災・津波で尊い命を失った方々のご冥福をお祈りしたい。
また、福島では、東京電力福島第一原子力発電所事故により、飛散した放射性物質の影響をまともに受けている。
厳しい状況が続く中、中小零細企業においては、再起のために必死で頑張っている。
方向としては、①既存事業の復活、②新規事業、新市場の創出、③組織化を図り対応(M&A含む)、などがある。
しかし、残念ながら、④廃業、もやむない場合がある。
今回のように、大地震が起きたら、あるいは、事業所が洪水に見舞われたら、新型インフルエンザが流行したら、どう対応していけばいいのか。
経営者自身、従業員、その家族の安全を守れるだろうか。
生産設備をすぐに直せるだろうか。
取引先からの受注を継続してもらえるだろうか。
緊急事態に遭遇すると何も手を打てずに廃業に追い込まれるケースも否めない。
緊急事態に遭っても、何とかして事業を復旧し、会社を存続させたいと考えるのが普通だと思う。
頭の中には、緊急時に会社がどういう状況になり、どう行動すべきか、何らかのイメージがあると思う。
中小企業庁で策定している「中小企業BCP策定運用指針」では、中小企業の経営者が、こうしたイメージを筋道立てて検討し、事前に対策を整理しておくことで、企業が緊急時に生き抜くための手助けをしようとするものである。
この指針は、中小企業へのBCP(緊急時企業存続計画または事業継続計画)の普及を促進することを目的として、中小企業関係者や有識者の意見を踏まえ、中小企業庁が作成したもの。
指針には、中小企業の特性や実状に基づいたBCPの策定及び継続的な運用の具体的方法が、わかりやすく説明されている。
■中小企業BCP策定運用指針のホームページ
↓↓↓
http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/
ホームページを開くと、上部の「メイン」~「問合せ」のボタンが表示されいるが、これはホームページの大構成を示しており、クリックをすると好きなページに移動できる。
また、通常は現在どの場所にいるかを表示している。
上部のメニューの「入門診断」は「策定運用指針」の一部であるが、最初に実施する重要な事項なので、別途ボタンが設けてある。
■入門診断の内容をチェックしよう!
入門診断では、人的資源、物的資源(モノ)、物的資源(カネ)、物的資源(情報)、事業継続、の5項目について質問事項が記載されており、それぞれの質問に、「はい」、「いいえ」、「不明」のいずれかのチェックボタンをクリックしていく。
質問項目は以下の通り
1.人的資源
①緊急事態発生時に、支援が到着するまでの従業員の安全や健康を確保するための適切な災害対応計画を作成していますか?
②災害が勤務時間中に起こった場合、勤務時間外に起こった場合、あなたは従業員と連絡を取り合うことができますか?
③定期的に避難訓練を実施していますか?
④初期救急や心肺蘇生法の訓練を受けた従業員がいますか?
2.物的資源(モノ)
⑤あなたのビルは自然災害の衝撃に耐えることができますか? そして、ビル内にある機器類はその衝撃から保護されますか?
⑥あなたのビルへの部外者の侵入を阻止するために、外部塀やフェンスおよび入口ドアや窓の保全を定期的にチェックしていますか?
⑦あなたの会社周辺の地震や洪水の被害に関する危険性を把握していますか?
⑧あなたの会社の設備の流動を管理し、目録を更新していますか?
3.物的資源(金)
⑨1週間または1カ月間程度、事業を中断した際の損失を把握していますか?
⑩あなたは、災害後に事業を再開させる上で現在の保険の損害補償範囲が適切であるかどうかを決定するために保険専門家と相談しましたか?
⑪事前の災害対策や被災時復旧を目的とした融資制度を把握していますか?
⑫1か月分程度の事業運転資金に相当する額のキャッシュフローを確保していますか?
4.物的資源(情報)
⑬情報のコピーまたはバックアップをとっていますか?
⑭自社オフィス以外の場所に情報のコピーまたはバックアップを保管していますか?
⑮操業に不可欠なIT機器システムが故障等で使用できない場合の代替方法がありますか?
⑯主要顧客や各種公共機関への連絡先リストを作成していますか?
5.事業継続
⑰あなたの会社が自然災害や人的災害に遭遇した場合、会社の事業活動がどうなりそうかを考えたことがありますか?
⑱こうした緊急事態に遭遇した場合、どの事業を優先的に継続・復旧すべきであり、そのためには何をすべきか考え、実際に何らかの対策を打っていますか?
⑲長期間の停電や電話の輻輳する、コンピュータシステムがダウンする、取引業者からの原材料の納品がストップするなどのケースについて、代替手段を用意できていますか?
⑳社長であるあなたが出張中だったり、負傷したりした場合、代わりの者が指揮をとる体制が整っていますか?
■さっそく、試してみる
↓↓↓
http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/contents/level_a/bcpgl_01_3.html
■BCP(事業継続計画)策定運用指針の利用方法
中小企業が投入できる時間と労力に応じて、基本コース、中級コース、上級コースの3通りのコースが用意されている。
基本コース及び中級コースでは、フロー図の各項目を順番に読んで帳票等を入力・取りまとめることにより、BCPが完成する。
上級コースは、中級コースを検討した上で更にBCPの内容を充実させるためのコースであり、3章から始まる構成となっている。
①初級コース
BCPの策定・運用を始めようとする多く経営者向けのコース。頭の中にある考えをBCPサイクルに沿って整理し、BCP様式類を記入していく。BCP策定に要する労力は、経営者1人で延べ1~2日程度。
②中級コース
BCPの策定・運用について、理論を学びつつ確立したい経営者にお勧め。このコースでは、BCPサイクルに沿って、体系的にBCPの策定・運用、予習を行う。BCP策定に要する労力は、経営者1人で延べ3~5日、経営者とサブリーダー含め数人で2~3日。
③上級コース
中級コースでBCPを策定・運用済みの経営者が、さらにより広く・深く取り組むためのコース。
ホームページに紹介されている各種資料を参考にしつつ、独自のBCP構築を目指すことも可能。経営者とサブリーダー含め数人で延べ1週間程度。
上記のBCP策定日数の目安は、会社の規模や事業内容、事前対策の選定内容等によって変わる。また、別途、BCPの運用(教育訓練や計画見直し)にも取り組むための時間が必要となる。
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